[まとめ]グローブ腕の使い方

最終更新日 2004/11/27

▼左腕(グローブ)の使い方1
---腕のひねり動作
この段階では、まだパワーをチャージしている段階です。以外にも、左腕の動き(チャージ)一つで球威が違ってきます。
このとき左腕は内捻りされているのが理想です。これは上半身の開きを抑えやすくし、次の段階で左腕を外捻りし力をより強く発揮するためです。

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この段階では左腕は内捻り。

---開きを抑える左腕
左腕は、上半身の開きを左右する大切な部分となってきます。左腕が早く開く(捕手側に回る)と、それに引っ張られるように
上半身も早くスピンしてしまいます。これでは上半身が早く開きます。
これらを抑えるためには、左腕は肩の平行ラインより胸側にあることで左腕の開きを抑えられます。

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左腕を内側に持ち込み、上半身の開きを抑える

ただし、抑えようと意識が強すぎて強く内側に腕を持ち込むと、逆に今度は上半身のスピンを阻害してしまいます。
適度な腕の使い方が開きを抑え、球威を損なわない使い方になるのです。
---左腕は必要以上上げない
また、左腕と右腕はほぼ対称の位置になるのが自然な状態なのですが、左腕を上げすぎると、自然的に右腕は下がってしまいます。
右腕が下がるということは肘が上がりにくく、投げ下ろすイメージで投げられないので球威もあがりにくいですし、
左腕が上がるということは上半身の抑えが利かず、その後、リリース時上体を前に移動させることが行いにくくなり、
投げ下ろしにくくなり、必然的にリリースポイントの場所が高まり、ボールが高めに集まってしまいます。
ですので、左腕は必要以上上げないことが重要です。目安として、肩の高さより高いと上げすぎとなってきます。
しかし、チェックすべきは腕の高さではなく、それ(腕の高さ)の影響を受けやすい肩のラインです。
下の画像のように、肩のラインが平行よりも明らかにマイナス(つまり右投げの場合左肩が上がる)の場合、
先ほど述べたように状態の抑えが利かず、リリースポイントが早くなってしまいます。

hidarite-agenai1.gif hidarite-agenai2.gif
左手は必要以上上げない。この左の写真は肩とほぼ同じ高さであるが、上体が抑えきれていないので
右のリリースの時点ではリリースポイントが早まり、ボールが浮く原因となりやすくなってしまう。

▼左腕(グローブ)の使い方2
---左腕を巻き込みスピンアップ!
テイクバックの時点では内捻りし、パワーをためていた左腕が、今度はパワーを開放するための補助的な動きをします。
左腕は逆に外捻りし、まるで腕が体に巻きつくかのように上半身へひきつけるようにします。
スピンを無理やり強くしようとせず、力を抜いてナチュラルに引きつければ制球が安定し、
力を入れて強く引き込ませるようにすれば上半身のスピンが強まり球威アップとなります。
制球派なら巨人桑田、球威を出すタイプなら西武松坂が良い手本ではないでしょうか。
---グローブは巻き込め
グローブを持つ腕は、体のスピンを増加させるためにも、巻き込むようにして収めることが有効です。
理想の形というのはいろいろあるのですが、悪い形はほど1つしかなく、それが胸の近くにグローブがあり、見た目に不自然だということです。

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グローブが巻き込めず、スピンの邪魔をしてしまっている例

  これらの原因としては、腕の使い方よりは、そのタイミングの悪さが影響してくると思われます。
通常、リリース前まではグローブ腕は上半身の早い開きを押さえようと内側へと腕を送り込みますが、
それを意識しすぎると、上半身が開くベストポジションでもグローブ腕が体の内側に来てしまい、結果、上半身のスピンを妨害し、
その後グローブ腕はなんとか逃れようと胸付近にとどまっているのです。つまり、上半身の早いタイミングでの開きを押さえていたグローブ腕が、
逆にスムーズで鋭い理想的な上半身のスピンを邪魔していたことになります。
  グローブ腕はあるベストタイミングまで仕事とをすれば、後は御役御免、邪魔にならないようにとどこかへ逃げなければいけないのです。
そのために腕をたたんで慣性モーメントを小さくし、邪魔にならない左肩付近のポジションへと腕を巻き込むのです。
グローブ腕はある程度開きを押さえたら、自分から積極的に腕を巻き込みながらも上半身のスピンをサポートすることが理想といえます。

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