キレと伸びの違い

最終更新日2004/12/14

プロ野球中継では、キレとか伸びってよく聞きますが、いったいなんなんでしょうか。
答えは、ボールの回転数をもとに表すものです。基本的には「回転量が多い」ことでは同じです。
もっと言うと、キレ、伸びはストレートの回転が多く、予想より速く到達し、ホップしたように見えるのです。
後は個人の感じ方の違いではないでしょうか。
また、キレというのは、よく変化球にも使われます。切れのあるカーブ、フォーク・・・つまりレベルが高いことを言います。
結論を言うと、ストレートに限ってはどちらとも速くホップするようなストレートのことを言い、
変化球に限っては「キレ」を用いてレベルの高さを表します。
伸びのあるカーブなんてのはまず聞いたことないですしね。
「伸びる」の可能性
伸びるボールというのは速く感じます。初速と終速の差が小さいほど速く感じるものです。
そこで冬季ならでは(?)、いろいろと計算してみました。
メインテーマは終速5キロの差はどれくらいかです。切れ、伸びがあるかないかでの5キロの差というのはどれほどか計算してみました。
A:初速150キロ、終速140キロの場合
手元を離れた時点で時速150キロ、キャッチングの時点で140キロのボールの計算をします。
当然ボールは減速するわけですから、その原則の度合いが少ない=切れ、伸びのある直球ということになります。
また、このような場合のすべての計算は投手がプレートよりも前で投げることなどを考慮してキリよく17mで計算します。
つまり、150キロで17mの半分、6.5m進む時間と、140キロで6.5m進む時間をたせば一定の減速をしながら進むボールの
計算ができるわけです。
計算はややこしいんでとばしますが、この場合総合計時間は0.423秒になります。
B:初速150キロ、終速145キロの場合
今度は終速が5キロ速くなっています。合計時間は0.415秒です。
 
AとBでは0.008秒の差があります。ごくごくわずかですが、長さにすると0.3104m、つまり約30センチの差になるのです。
30センチは小さいようで非常に大きな差です。理想のミートポイントより30センチ後ろでいい当たりが打てるでしょうか?
パワーヒッターなら力でカバーできそうですが、そうでない人にとっては苦しいはずです。
しかもこれは終速差がたったの5キロ。キレがあるかないかは大きな差になるわけです。

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