「腕が振れている」と「腕を振る」

最終更新日 2004/10/20

投手の調子や状態を表すのに「腕が振れている」というのがありますよね。これはどちらかと言うと客観的な意見であります。
ただ、もちろん自分でも「今日は腕が振れているなぁ」と感じることもあります。
それに似た言葉で、よく変化球の説明などに言われる「腕を強く振る」というのがありますが、
これは本来いい言葉ではありません。
  腕が鋭く振れるのであればいいというのには変わりないんですが、意識して「腕を強く振る」のは
結局上半身、腕の力で腕を振っているだけであって、決して「振れている」わけではありません。
上半身の力で腕を振っているということは、下半身が使いきれずに力任せに投げているだけです。
すると当然無駄な力みが響き、逆に腕が振れなくなり、球速、制球の麺で不利になってしまいます。
フォークやカットボールなどの変化球の説明で「腕を思い切り振って」とか、「腕を強く振って投げる」のような
表現は逆効果にあります。力んで変化球を投げてもリリースポイントや感覚がばらつき、変化や制球に大きく影響します。
  やはり、球種に限らず上半身など無駄な力を入れるべきでない部分はできる限りの脱力が必要です。
「腕が振れている」とは力による作用ではなく、下半身と上半身の体の使い方のバランスが安定している時に現れるものです。

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