リリース
(ボールを放つ前〜放った後)

最終更新日 004/09/29

▼腕の位置
---肘は肩より下げるな important.gif
いよいよリリース、このとき、肘が肩より下がらないようにしましょう。
殆どの投手は肩と平行なラインに肘があるようです。これは、下で説明するゼロポジションを維持するためです。
肩より肘が下がっていると球威が下がるだけでなく、制球が乱れ、シュート回転しやすく、肘に大きな負担がかかり怪我の元となります。
オーバースローやスリークォーターはもちろん、サイドスローやアンダースローでも肩より肘が下がってはいけません。
肘が下がっている場合、投げ方がおかしく見え、肘が下がっている場合自分はオーバーやスリークォーターのつもりでも
周りからはサイドに見える場合があります。そんなときは肘の高さをチェックして見ましょう。まずは肘の高さをチェックです。

riri-su-hijitakai.gif
肘が肩のラインより下がらないように

肘が上がらない!どうすれば上がる?
肘を上げて投げるということは基本ですが、以外にもできないあるいは一時的にできなくなることがあるのです。
れっどもその経験者であります。普通に投げていたつもりでも「肘が下がっている」といわれ、意識して高い位置で投げても
「まだ下がっている」といわれ、無理してあげれば制球が乱れ、肩などを痛めやすくしてしまう・・・
肘下がり症はかなり厄介です。人によって原因はさまざまですが、テイクバックの際腕を背中側にひきつけすぎていたり、
投球のリズムが悪く、腕が上がっている(トップに持っていく)途中なのに上半身が回ってしまい、肘が下がった状態でリリースしてしまうなどが
よく見られる原因だとおもいます。まずは、トップをしっかり作ることが解決への近道だとおもいます。
---さらに詳しく ゼロポジションimportant.gif
リリース時だけに限らず、投球動作の中でできるだけゼロポジションを維持することで、効率性もよくなり、負担も軽くなります。
またゼロポジションは投球動作だけでなく、打撃の構えなどにも適応されます。
ゼロポジションの位置は複数あるのですが、投球動作で最適なものは、
1.肘の高さが肩の平行ラインより上。「グリコ」のあのポーズの腕の高さがゼロポジションだとも言われてます。
2.腕の位置が、上から見て肩の平行ラインより前(胸側)。下の画像を見ると、肩と平行でないラインの位置で腕があります。

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赤が肩の平行ライン、青が腕のライン。腕の方が肩より前なのが理想的なリリース

---ターゲッティング
いいピッチャーであると、肘の先端部が捕手方向へ向けられていることをよく見かけます。
ターゲッティングと呼ばれるものですが、これは意識的に行うことは請求が乱れるばかりか、故障の元にもなりやすくなってしまいます。
このターゲッティングは自然的に行われるものであります。あることを意識するだけで自然とターゲッティングが行われます。
まずは、腕の角度を90度前後に保ったままスイングを開始し、ゼロポジションにしっかり入れるということです。
これによりターゲッティングが行われやすくなり、腕の内捻りもより自然的に行われるようになります。

riri-su-target.gif
曲がった腕の肘の先端部が捕手方向をさすターゲッティング

そして、このターゲッティングの場面には、いい投手であればほぼ例外なく、軸足、状態、腕の状態によって「C」または「コ」の字になっている。

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いい投手であればターゲッティングと同時にC or コの字の形をした状態になる

RSSC(ローター・ストレッチ・ショートニング・サイクル)
RSSCとは、簡単に説明すれば、ゼロポジションで肩周辺の筋肉をスパイラル(要訳すれば回す)すれば、逆方向への
スパイラルモーションがおこる。つまり、ゼロポジションをキープしたターゲッティングの場面で腕が外捻りの状態であれば、
スパイラルリリースになり、逆方向へのスパイラルがおこり、腕は内捻りされる。また関節でも同じような事が起こる。
riri-su-rssc.gif
左:腕は外向きにねじられている状態。→EXスパイラルモーション
中:外捻りから内捻りへ→EXスパイラルモーション〜INスパイラルモーション
右:腕が内向きにねじられている状態。→INスパイラルモーション

▼体重を乗せる
---上体の使い方云々
ピッチャーは、できるだけ打者に近いところでボールをリリースしたほうが球威や球速の面で有利になります。
当然ながら前で放つということは、それだけ打者に近いところでリリースできますし、変化球も打者の手前で変化するようになります。
そのためにも、左足に体重を乗せるということが非常に重要です。体重をしっかり乗せることで、上体は自然と打者側へ傾くようになり、
ボールを打者近くで離せ、さらにゼロポジションでリリースしやすいという利点も出てきます。また、リリースまでのタイミングが遅れるので、
腕のスイングスピードがより高まり、指にしっかりとボールがかかるようになります。
逆に体重を乗せないと、リリースポイントが早まり、ボールが浮いたり、球威が下がります。
安定したリリースが行えないので制球にも難があり、打者から見れば迫力のないフォームになります。
体重をしっかり乗せるためには、下半身よりも上半身の使い方が重要です。
ステップからリリースまでにかけて、体(上半身)が空を向くような、浮いたような状態ではその後上半身の抑えが利かず、体重を乗せられません。
ですので、ステップ後の上体は垂直以上後ろに傾かないように注意しましょう。
日本ハム入来投手は体重が十分すぎるほど乗せられています。サイドスローなどでは、体重を乗せにくいので特に重要な要素です。

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○:こちらはよい例。上体はやや前傾、ここからリリースにかけてさらに前傾にする

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体重をしっかり乗せ、リリースが打者に近いのはいい投手の条件

▼リリースの感覚
---押し出すか、ひっかけるか
ボールをリリースするとき、主に2種類の方法があるのです。あくまで感覚の問題ですが・・・
回転重視と球速重視です。回転重視とは手首を鋭く返してボールに強いスピンを与えるものです。
一般的なリリースはコチラだと思われます。もう1つ、球速重視のリリースとは、とにかくボールを押す感覚でリリースするものです。
スピンをかけるために手首を返すのではなく、ボールを押し出すためにするのです。指先に力を集中してします。
コレが上手にできていれば数十球投げているだけで指先に血豆ができるので効果はおおきいとおもいます。
もし血豆ができたらかなり投げにくくなりますが、きれいな針などで穴を開け、血を抜き、その後消毒などすればOKです。
コレを2,3回繰り返してるうちに強い皮膚が出来上がりそれ以降血豆ができることは少なくなりますが、100%ではありません。
ただ、理想的なリリースは前者です。それは管理人が球速よりもキレのほうが重要だと考えるからです。
両方とも感覚をマスターすれば押し出しながらもキレのある速いボールが可能になります。
極わずかな瞬間の感覚ですので、集中して取り組みましょう。

▼左腕(グローブ)の使い方2
---左腕を巻き込みスピンアップ!
テイクバックの時点では内捻りし、パワーをためていた左腕が、今度はパワーを開放するための補助的な動きをします。
左腕は逆に外捻りし、まるで腕が体に巻きつくかのように上半身へひきつけるようにします。
スピンを無理やり強くしようとせず、力を抜いてナチュラルに引きつければ制球が安定し、
力を入れて強く引き込ませるようにすれば上半身のスピンが強まり球威アップとなります。
制球派なら巨人桑田、球威を出すタイプなら西武松坂が良い手本ではないでしょうか。

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